バーレッスンに少し慣れてきたら、
先生の言っている専門用語と
実際の動きがだんだんわかってくると思います。
バレエでは手の位置、足の位置、向き、ポーズ
に番号が付けられていたり、
向き・方向の指定に1番~8番の番号が付けられていたり、
しますので、専門用語がバンバンでてくるレッスン中、
???となってしまう前に、用語の解説をしていきたいと思います。
当然ながら、数も多いので、
今回は 一番初めにでてくる、足のポジションについて
お話ししていきます。
目次
足のポジション
まず、バーレッスンの始め、プリエのレッスンでは
必ず聞くポジションです。
センターレッスンでも、右足前の5番 とか、左足前の5番とか
踊りだしの始めにとるポーズとなるので、
出てくる数が多い分、覚えやすいとも言えますね。
1番
かかとを揃えて180度(理想)に開きます。
足を開くことをアン・ドゥオール(バレエには欠かせない基本)
と言います。
もちろん無理して180度に開かなくてもよいですし、
無理したってできませんので、自分の開ける最大角度と思って
ください。
かかとから下だけを開くのではなく、股関節を常に意識して、
脚の付け根から開くイメージを持ちましょう。
2番
1番の状態から、肩幅に足を開いた位置です。
1番から片足の1足分開いた位置。
両足だと、左右に1足分開きます。この時もアン・ドゥオールを
意識します。
3番
レッスンではあまり使いませんが、
全身の写真を撮る時、集合写真で身体を斜めにしたときに、
このポジションが取れれば、身体を細く見せることができる、
いわゆる、モデル立ちやあCA立ちとも呼ばれる、立ち方です。
1番の位置から、どちらか片方を土踏まずの位置まで
ずらしたポーズ。ぜひ鏡の前で立ってみてください。
姿勢もよくなり、脚も細くみせることができます。
4番
1番から足一つ分前後に開いたポジションです。
3番では、かかとがずれていますが、4番は左右のかかとは
重なって見えるように開きます。
前後ですが、軸足となる脚は動かさずに片足だけが前や後ろに
拡がります。
5番
1番から足を広げずにスライドさせた、バレエの超基本姿勢。
マンガやイラストでレッスンしている姿といえば、
このポーズでしょう。
1番から軸足をどちらかに決め、軸足に沿わせるように、
アン・ドゥオールして、軸足のつま先にもう片方の
かかとがくるようにあわせます。
この時も無理に開かなくてもよいので、股関節から開き、
太ももの内側を
引き上げるように立ちます。
そうすることで、背筋ものび、バレエの美しい5番ポジションと
なります。
自分的Maxのアン・ドゥオールを研究してみてくださいね。
この5番からセンターレッスンで振りがはじまることは
多々あります。
というか、2番や4番から振りがはじまることは
まず、ないです。
最初5番から音楽がはじまり、2番のプリエ、ジャンプや
5番からバットマン・タンデュ、バットマン・ジュテ
4番になってピルエットなど、
レッスンの基本姿勢と言ってもいいでしょう。
たかが5番、されど5番で、
きちんと姿勢をつくるには、全身の神経を使いますので、
5番が美しくたてたら、それだけでもレッスンの成果とも
言えるポジションですね。
6番
両足を前にそろえた形です。
ポワント(トゥシューズ)では、6番のまま細かく足を動かして
走ったり、少しコミカルで素早い動きのときに使われます。
バーレッスンでも、6番のまま、片方づつ、かかとをあげて
下げて、甲を出す練習など、基礎の基礎にもよく使われます。
両足揃えるだけですが、その分不安定になり、6番でバランスを
取るのは体幹が必要になり、以外に難しいことに気が付きます。
このように足のポジションもひとつひとつを丁寧に
見ていくと、バレエに必要な筋肉は
実は足だけではないことに気付きます。
どのポジションでも、
腕、背中、首、お尻、お腹、
全体の引き上げ=体幹を強く保つことが
求められますので、
呼吸を整え、体幹、伸び、重心を感じながら、
立つことを意識してみましょう。
それだけでも、美しいバレエのポーズには
影の努力があることがわかってくると思います。
楽しく始めたレッスンですが、
奥の深さを感じることができると思います。
ますます、ハマりそうですね!